会話がかみ合わない、人の気持ちが理解できないといったことから周囲とうまくコミュニケーションが取れず、トラブルになってしまうお子さんもいます。
日常生活に支障をきたすような症状がある場合は、「ASD(自閉スペクトラム症)」や「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」の可能性が考えられます。先天性の脳の機能障害が原因とされており、本人の悪気ない言動が、意図せず人を傷つけてしまうことも多いです。
ADHDは「不注意(集中力が続かない)」「多動性(じっとしていることが苦手)」「衝動性(考えたことをすぐに行動に移す)」の3つの特性が見られる発達障害です。思ったことをすぐに発言してしまう、状況に合わない突発的な言動をするといったことから、周囲の人とトラブルになることもあります。
ASD(自閉スペクトラム症)は、自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群を含む発達障害のひとつです。人とのコミュニケーション・関わりが苦手、特定のことに強いこだわりや興味を持つといった特徴があります。人によって出現する特徴の種類や強さは様々です。
行間を読んで相手の意図や気持ちを汲み取ること、声のトーン・表情から状況や感情を感じ取ることが苦手で、無意識のうちに友達を傷つけてしまうこともあります。
コミュニケーションが苦手でお友達とトラブルになりやすいお子さんが、学習においてつまずきやすいポイントは以下の通りです。
言葉の意図や登場人物の心情を読み取る問題が多く出題される、国語と英語での困難が多い傾向があります。
個別指導では、ひとりひとりの特性に合わせた指導をしてくれるため、効果的な学習が期待できます。集団授業では周りのペースについていけない、先生の指示が伝わりにくく混乱してしまうといったことが起こりがちです。個別指導なら、指示の出しかたや使う言葉を工夫して教えてくれるので安心です。
ソーシャルスキル(社会的スキル)は、他者と良好な関係を築き、自立して生活していくための「社会生活に必要な力」です。ASDの方はこのスキル発達が不十分なことがあり、人の気持ちや状況を読み取ることがむずかしく、これがトラブルにつながることもあります。
自然には身につきにくい、社会のルールやコミュニケーションの取り方などを学び、練習することでスキルを育てていきます。
ASDのお子さんは、抽象的な言葉が理解できないことが多く、先生の指示が理解できず授業についていけないこともあります。専門の塾では、生徒に合わせて言葉の使い方を工夫してくれます。具体的でわかりやすい言葉を選んで指導してくれるので、ストレスが少ない授業が受けられます。
曖昧な表現を理解するのがむずかしいので、具体的な言葉で説明しましょう。また、言葉だけでなくメモやイラストを使うことで伝わりやすくなる場合もあります。
相手の立場や気持ちを考えられるようになるために「相手はなぜこの行動をとったか、なぜこう思ったか」を詳しく説明しましょう。普段の生活の中で考える機会を設けることで、だんだんと理解できるようになります。視覚的に伝えることも効果的です。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。