一般的な学習塾では、学力の向上を目的としていて、「毎日学校に通っている、集団行動のできる子」を対象にしています。生徒は、一斉指示が通ることが前提であり、特別な対応やケアが必要なお子さんに対しての配慮は、基本的にはありません。有名中学・高校などへの進学を目的とした進学塾から、学校教育のフォローをする補習塾、また、両者を兼ね備えた総合的な学習塾などに分けられます。
早いお子さんでは、小学校低学年から、多くのお子さんは小学校4年生くらいから、塾通いを始めます。中学受験などを考えている子どもだけでなく、「授業についていけなくなることのないように」という保護者の意向で、塾通いをスタートする場合も多いです。小学校中学年からは、学習内容の難易度があがってくることがその理由です。
発達障害のお子さん向けの学習塾には、発達障害児指導のノウハウやメソッドがあります。一言で発達障害といっても、その特性はさまざまです。お子さん1人1人に適した方法で、効果的に学習を進めていくことができるのが、発達障害の子ども向けの学習塾です。
お子さんがストレスを感じることなく、その子どもに合ったペースで学習に取り組めることで、成績の向上も期待できるだけでなく、自己肯定感を向上させることができます。発達障害を持つお子さんにとって、「発達段階において、大事な時期を過ごす場所」としても、適しているといえるでしょう。
塾にもよりますが、10人から30人のお子さんに対して、1人の先生が学習指導を行います。大手予備校などでは、100名以上の生徒を前に、1人の講師が、講義をする場合もあります。ホワイトボードなどを使用し、質問などには後でまとめて対応するなど、個々への対応が難しい指導スタイルです。
塾の教室で、先生1人が、1～3名程度のお子さんを指導します。先生が隣や前に座るため、先生もお子さんの問題点に気づきやすく、お子さん自身も質問がしやすい環境です。
自宅に先生が出向いて、一対一で指導します。個別指導と同様のメリットがあります。
郵送や、テレビ、ラジオ、インターネットなどを使用し、先生が遠隔地から指導をするスタイルです。目の前に先生がいないため、質問や疑問の解決までにタイムラグが生じたり、お子さんが先生との関係性を築くことが、対面に比べて難しいです。
敏感で繊細な発達障害のお子さんが、周囲を気にすることなく塾の教室で集中力を維持するためには、個別指導が適しています。学習塾選びでは、発達障害の有無に限らず学習に集中できる環境を整えてあげることが、お子さんにとって特に大事です。
小学校3・4年生くらいからは、発達の個人差が大きくなり、発達障害のあるお子さんは劣等感を持ちやすくなります。また、子ども同士で閉鎖的なグループを形成するなど人間関係も難しくなり、集団指導の塾ではいじめなどについても心配する必要があります。もちろん、一斉指示を理解し行動するといった点で、生活改善などには集団指導にもメリットがありますが、学習効果を上げるには個別指導を選ぶことが効果的です。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。