国語の基礎である、文字の読み書きや語彙を学ぶ時期です。主に読み書き練習と音読を中心に学習が進みます。 最初のつまずきとして、ひらがな・カタカナ・漢字の読み書きが挙げられます。「れ」と「ね」など、似ている文字の書き分けがむずかしいと感じることが多いようです。音読では、のばす音、小さい文字「ゃ、っ」、2文字のかなであらわす音「きゃ、しゅ」などの特殊な読みの規則を習得するのが困難で、すらすら読めないといったつまずきが起こりやすいです。
小学校中学年では読み書きや文章も複雑になり、難易度が高くなります。 読み書きの面では、より複雑な漢字を扱い、同音異義語・同訓異字語を学ぶようになります。漢字の暗記、同音異義語の使い分けができないといったつまずきが起こりやすいです。 また、文章の目的や相手の考えを意識して読む練習が始まるため、読解力が必要になります。目に見えない感情を理解し、認識するのが難しいこともあり、登場人物の心情を問う問題などで苦戦しやすいでしょう。
新聞や小説などを読む機会も多くなり、文章の内容が一層むずかしくなります。 また、ただ文章を読むだけでは意味がわかりにくいような抽象的な表現も増えます。発達障害をお持ちのお子さんは、比喩や曖昧な表現を読み取るのが苦手な場合があり、読解問題につまずきやすいです。 自分の気持ちや考えを、起承転結を交えて伝えられる練習も始まりますが、自分の思いを認識して表現することが苦手なことも多く、作文で苦戦するお子さんも多いでしょう。
何をむずかしいと感じるか、どこがわからないのかという、苦手なポイントは人によって様々です。「文字が歪んで見えて読みにくい」、「抽象的な言葉が理解できない」、「文字に対応する音がわからない」など、国語がむずかしいと感じる理由はたくさんあります。 専門の塾では、なぜできないのか、どんな方法で学べばいいのかを個人に合わせて考え、適切に指導してくれます。
ソーシャルスキル(社会的スキル)は、他者と良好な関係を築き、自立して生活していくための「社会生活に必要な力」です。
発達障害のお子さんは、この能力の発達が不十分なことがあります。相手の立場になって考えること、自分の気持ちを認識することがむずかしく、これが国語のつまずきにつながる可能性も。専門の塾では、SSTを実施しているところもあり、スキルの習得が期待できます。
抽象的な言葉を理解することが困難で、授業についていけない、複数のことを言われると混乱するといったお子さんもいます。専門の塾では、生徒に合わせて言葉の使い方、指示の出し方を工夫してくれるので、わかりやすくストレスの少ない授業が受けられます。
お子さんの特性に合わせた教材を使うことで、勉強しやすくなる可能性があります。
このように、苦手をサポートする教材を使用してみましょう。
「なぜできないの?」、「きちんとやりなさい」などとお子さんを責めるのはやめましょう。自己肯定感とやる気を低下させるだけでなく、二次障害につながる恐れもあります。できないことを責めるのではなく、できたことをほめることが大切です。
苦手なことや原因は人によって様々で、そのつまずきに対応するためには、お子さんに合った学習方法を見つける必要があります。しかし、具体的な方法がわからず悩んでいる親御さんもいるでしょう。発達障害の知識を持った専門家と話すことで対処法が明確になり、サポートもしやすくなりますので、抱え込まずに専門機関に相談することが大切です。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。