文字を書き間違える、すらすら読めない、かんたんな計算ができないなどの症状が見られ、学校生活に支障をきたしている場合は、「LD(学習障害)」の可能性があります。 LDは、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」のうち、特定の分野に困難を示す発達障害です。知的能力の発達は認められないものの、特定の分野に著しい困難を示します。一つだけでなく複数の分野が困難なこともあり、LDのタイプは様々です。そのため、ひとりひとりに合わせた指導が必要となります。
ディスレクシアは文字をよむことに困難がある障がいです。 文字と音を結びつける能力の発達が不十分であることが原因だと考えられています。視覚処理に問題を抱えていることもあり、文字が歪んで見えたり、左右反転して見えたりと、通常とは違った文字の見え方になることがあります。 小さい文字「ゃ、ゅ、っ」が認識できない、文章を読み飛ばすなどの症状が見られることが多いです。
ディスグラフィアは文字を書くことに困難がある障がいです。 ディスグラフィアの方は、文字の形を正確に認識すること、視覚から入った情報を処理することが苦手です。主な症状としては、黒板を書き写すのが難しい、文字のバランスが安定しない、似ている文字を間違えるといったことが挙げられます。作文や漢字練習などの文字を書く課題が困難になる可能性があります。
ディスカリキュリアは数字の扱いや計算、推論して答えにたどり着くことに困難がある障がいです。人とのコミュニケーションや他の科目に問題がみられないにも関わらず、算数だけが極端に苦手な場合も多いです。数字や記号の概念を認識することが困難で、数字や九九を知っていても計算に活用できなかったり、数式が理解できなかったりします。
学習においてつまずきやすいポイントをそれぞれご紹介します。
つまずきやすいポイントや苦手なことは人によって様々です。読むことが困難、書くことが困難、読み書きが困難など、一つのことが苦手な場合もあれば、複数のことが苦手な場合もあります。専門の塾では、ひとりひとり細かく異なるつまずきやすいポイントに合わせた、効果的な授業が受けられます。
どんな症状が出るか、その程度は人によって様々です。個別指導では、ひとりひとりの特性に合わせた授業が受けられるので、より効果的な学習が期待できます。学校で読み書きや計算がうまくできず周りについていけないというお子さんでも、個別指導ならじっくり丁寧に教えてくれるので安心です。
発達障害診断を参考に学習計画をつくり、指導してくれる塾もあります。 主に行われている検査は以下の2つです。
世界で使用されている、知的能力や記憶・処理能力をはかる児童用知能検査
認知能力と基礎学力の習得度が測定できる検査
「得意・不得意」を把握し、生徒に適切な学習方法を考えてくれるので、効果的な指導が期待できます。
文章の読み上げ機能の使用で情報が頭に入りやすくなったり、動画を見ることで問題のイメージがしやすくなったりする場合があります。お子様の苦手を考え、補助する教材を使用してみましょう。
読み書きや計算が苦手なことで授業についていけなかったり、叱られてしまったりして学校が苦痛になる場合も。これを防ぐためにも、学校に理解してもらうことが必要です。専門家や学校と一緒に学習方法を考えて実践することで、お子様の自信にもつながります。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。