小学校3年生と言えば、友達との関わりが増えてくる時期です。自我が確立し始め、「自分でやってみたい」「1人でできる」という考えを持つようになり、自立に向かって踏み出す時期でもあります。
また、3年生になると友だち付き合いが増え、低学年の頃よりも集団で過ごす時間が多くなります。対人面のトラブルも見られやすくなるので、サポートしていくことが重要です。ここでは、発達障害の子供の生活面や学習面の特徴を説明していきます。
ギャングエイジと呼ばれる年代であり、先生や親より友人関係を大切にするようになります。友人たちとのルールが複雑化しますが、暗黙の了解が理解できず、友人関係をうまく築けないケースが見られることも。その他には、部屋の整理整頓ができず、宿題のプリントや文房具などをなくすなどのトラブルも目立つようになります。
小学校3年生になると、算数ではあまりの出るわり算や分数などを学ぶことになります。発達障害のある子どもの場合、抽象的な内容を理解できないことが増えてくる年代でもあります。集中力が続かず、授業をしっかり聞いていないことがあるため、宿題を忘れてしまうケースも出てくるでしょう。
小学校3年生の場合、分数など抽象的な内容を学ぶことが増えてきます。発達障害を抱える子どもの場合、このような内容を教室で一斉に習っただけではついていけないケースが多いです。 前述の通り、対人面でもルールが複雑化してトラブルになりやすいため、学校へ行くことを嫌がるようになってしまう可能性もあるため、さまざまな面からサポートが必要です。
ここでは、専門の塾で受けられる指導内容について説明していきます。
国語・算数ともに文章問題が苦手で理解できない子どもの場合、文字で読んだ内容をイメージできなかったり、文章同士のつながりを理解できなかったりすることが原因として挙げられます。つまずいてしまう原因を把握してサポートしていくことが重要です。
算数の文章問題は、おはじきなどを用いて実際に動かしながら支援している塾もあります。その動きで解けるようになってきたら、次はイラストを用いて解くなどの方法を採用しています。
漢字を読めなかったり文字の読み書きが苦手だったりする子どもには、漢字が使われているパズルやかるたなどのゲームを取り入れて、ゲーム感覚で親しんでいく方法を取り入れている塾もあります。教科書の文字が小さくて読みにくい場合、大きな文字から挑戦するなど、子どもの苦手なことを把握したうえでサポートしていきます。
発達障害と一口に言っても、自閉症スペクトラム障害やADHDなどそれぞれ異なる特性を抱えているので、子どもに合わせたサポートが必要です。
読み書きが苦手で練習をしている時、できていない部分ばかり指摘するのではなく、できているところを必ず褒めるようにして成功体験を積み重ねていくことが大切です。また、子どもに対する声かけなど、学校や家庭で統一していないと混乱を招く原因になります。子どもがスムーズに過ごせるよう、学習面や生活面などについて情報共有をこまめにしておくと良いでしょう。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。