自分の気持ちがわからず人に伝えられない、説明が著しく苦手という場合には、ASD「自閉スペクトラム症」の可能性があります。ASDは自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群を含む発達障害の一つです。人との関わり・コミュニケーションの困難、特定のことに強いこだわりや興味を持つといった特徴があります。ASDのお子さんは、自分の気持ちを認識するのがむずかしく、適切に表せないなどの、気持ちや状況の説明が苦手なことがあります。
知的機能の発達の遅れに加え、言語発達の遅れが認められ、人とコミュニケーションをとることが困難である障害です。
知的機能の発達に遅れはないものの、言語発達の遅れが見られる障害です。
知的機能・言語発達ともに遅れはみられないものの、社会性やコミュニケーションの面で困難が生じる障がいです。
ASDは自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群の3つを含んだ発達障害のひとつです。以前は障がいの種類を区別していましたが、これら3つの特徴や症状がよく似ているため、知的障害や言語発達の遅れの有無があるかといった基準で区別せず「ASD」として扱うことが多くなりました。ASDの特性として、人とのコミュニケーション・関わりが苦手、特定のことに強いこだわりや興味を持つといったことがあります。
自分の気持ちや状況を説明するのが苦手なお子さんが、学習でつまずきやすいポイントは以下の通りです。
感情や行動の背景を読み取り、表現することの多い国語や英語をむずかしいと感じることが多いようです。
発達障害診断の結果を参考に学習計画を立て、指導してくれる塾もあります。
主に行われている検査は以下の2つです。
世界で使用されている、知的能力や記憶・処理能力をはかる児童用知能検査
認知能力と基礎学力の習得度が測定できる検査
「得意・不得意」をきちんと把握することで適切なサポート方法を知ることができ、効果的な学習ができるようになります。
専門の塾では、お子さんの特性を理解したうえで適切な勉強法を考え、指導してくれます。学校では困っていることを伝えられず、授業についていくのがむずかしいというお子さんでも、講師が苦手を見つけて丁寧に教えてくれます。
「社会生活に必要な力」をソーシャルスキルといいます。ASDのお子さんはこのスキルの発達度合が低く、人とのコミュニケーションが苦手なことも。 普段の生活では身につきにくい、社会のルール、コミュニケーションの取り方などを学んで練習することで、自分の気持ちを理解して表現する力の育成も期待できます。
状況に合わせて「楽しいね」「悲しいね」といった声かけをすることで、自分が感じている気持ちはなにかということを認識しやすくなります。
自分が困っていると認識できずにパニックになったり、理解していてもうまく伝えられななかったりする場合があります。自分がどのような感情のときに「困っている」というのかを教え、困った時は誰に・どのように伝えればいいのかを説明すると良いでしょう。
学習塾を選ぶ際は、その子の個性に合わせて指導をしてくれる専門性の高い塾を選ぶことが重要です。当サイトでは発達障害のお子さんが通える全国の学習塾をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。